聖和家庭

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愛は死を超えて(3) 亡き妻との魂の交流

シリーズ3回目です。今日も本からの抜粋です。


  • 「これはどうしても聞いておきたいんだけれど、ぼくがきみを呼んでも、迷惑じゃないかい?なにか大切なことの邪魔をしたりしていない?」「いいえ、それはないわ。ここでは皆、使命を帯びているの。私の使命はまず、あなたの面倒を見ること。これは私自身が望んだことでもあるんだけれどね。あなたには必要だもの。それから、猫たちや友人たちを見守るのも私の使命よ。もっと先になれば別な使命を受けると思うわ」「例えばどんなもの?」「わからない......。でも証言を使命にしている者もいるわ。あら!お湯があふれているわよ!」「わっ!猫たちの魚を煮ていたんだった!」「見てご覧なさい、なんてざまなの。全部拭き取るしかないわね。調理プレートの調節パネルと扉の抑え具を拭うの、忘れないでね。放おっておくと、ひどい臭いがするから。もう行くわ。ジャクリーヌの具合が良くないの。私の助けが必要みたい」「ねえ、『あの世』には、怖いものなんて何もないのかい?」「あるわけないじゃない!まったく逆ね。何もかもが私を安心させてくれるわ。じゃあまたね」
  • 私達の世界は、矮小で物質的で閉ざされている。そして私達の貧弱な言葉は、その世界を超越するものすべてを歪曲してしまうのである。「カトリーヌは私に語った」とか、「カトリーヌはそのことについて話した」とか、「ぼくは答えた」とか、私は地上の言葉を使って書いている。しかし、カトリーヌの声を実際に聞いているわけではない。一度だって耳にしてはいないのだ。彼女の言葉は、私には関係なく、私の脳に届くのである。これについてはもう信じてもらうしかない。私の心をよこぎっている彼女とはまったく無関係な考えが、彼女自身の言葉によって中断される時さえある。最初は手探り状態だった。互いの表現の仕方が競合し、影響しあったこともあった。しかしそのような状態を抜け出し、今私は、彼女のものであるとはっきり識別し得る非常に強く明確な言葉を感じ取れるようになった。そしてそれらはすべて完璧な静寂の中で行われるのであり、なんらの雑音も入ってはこない........。彼女は言う。「私達のコミュニケーションがどんなものか、わかるように書くだけでもとても難しいと思うの。だから、あなたがこちらの世界を垣間見れるよう努力している私の大変さや、それを解読しようとしているあなた自身の大変さは、もう言うまでもないわね。私は苦しんでいる人へ、何らかのメッセージをもたらそうとは思っていない。あの世で何が待っているのかを、人々に教える役目は負っていないから。それにはちゃんとしたわけがあるの。私は、あなたにも理解できる、人間的レベルの簡単な事実しか話さない。だいいち、それ以外は話しちゃいけないの。でも、私が話したことをあなたは周りの人に話してね。それは愛や希望や信仰をもたらすから。聞いた人は安心し、慰められるわ。心と魂に安らぎを感じながらこの世からあの世へと移るのを、手助けできるのよ」
  • 「前にきみは言ったよね、猫が私達に抱く無私無欲の深い愛と、それに応えるぼくたちの愛ゆえに,猫はあの世に行けるんだって。それに、あの世に行っても、猫はもともと何の使命も負わないんだって。でもそれって、ばくたちみたいじゃない人にはちょっと認め難いんじゃないか?」「前にも話したと思うけれど、愛はすべての扉を開く鍵なの。今、私とあなたを一時的に隔てている扉さえ開けられる。いいえ、正確に言えば、あの世とこの世を隔てている扉こそを開く鍵なの。私のいる世界は、『地上』の言葉を使って言えば愛の王国よ。もし、神との一体化というこの光輝ける発見を、地上で愛し合ったものたちと一緒に味わえないとするならば、それは本当に完全な幸せって言えるかしら?子供が二人も欠席してるのに、非の打ち所ない家族会議なんて言えるかしら?言えないわよね。それと同じよ。」



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